山の瞑想  by ジョン・カバット・ジン博士

美しい山をイメージしてください。

その峰は雪を抱いています。
それを見ていると、その内部に常に変わらぬ平和があるのが見えます。

温度も一定で、外側に何が起ころうともその内部は変わりません。
季節がやってきて、そして過ぎてゆく様子を想像してください。


稲妻と、嵐と、洪水と、火事が夏とともにやってきますが、山の内部は少しも動じず、静寂で冷静です。

夏が秋になり、風がうなり声をあげて吹き、樹木から葉を落とします。

そして冬が来ると雪が降り、凍りつくような寒さがやってきます。

そして、冬はやがて春になり、雪が解け、なだれが起こります。

しかし山の内部深くには美しい場所があり、このような季節の変化に少しも影響を受けません。



私たちは山のようなものです。

どんなに嵐が吹き荒れても、どんなに強風がうなり声をあげて吹いても、
私たちの中にある喜びや平和が外の出来事に奪われることはありません。


私たちは誰もが自分の内側に冷静で静寂な芯の部分を持っています。

私たちが必要とすれば、それはいつもそこに存在します。
私たちが自分の内に入ることによって、その力強い癒しの力に出会うことができるのです。



山の内部は完全です。
そして私たちの内部もまた完全なのです。



今度は、旅行者たちが山にやってくる様子をイメージしましょう。

彼らは、汽車や、飛行機や、車や船やそのほかの手段で山にやってきます。

彼らは皆それぞれの意見を持っています。

「この山は、ほかで見た山のように美しくない」「小さすぎる」「高すぎる」「狭すぎる」「広すぎる」などと言います。


でも山は気にしません。
なぜならば山は自分が理想的な山の本質をもっているのを知っているからです。



もう一度言いますが、私たちは山に似ています。

他人がどう言おうとも、どんなに批判しようとも、どんなに悪く言おうとも、
私たちはすでにあるがままで理想的であり、神聖です。

家族や、上司や、恋人のような身近な人が言ったとしても、彼らの意見に傷つく必要はありません。


私たちは山のようにしっかりと大地に足をつけて立っています。

私たちは心の深い場所で、自分はスピリチュアルな存在の完全なる真髄であることを知っているのです。

私たちが彼らにそうする力を与えなければ、他人の言葉が私たちの心の平和や喜びを奪うことはありません。


マインドフルネス・ストレスリダクションプログラムの開発者
ジョン・カバット・ジン博士
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